ヘッドハンティング?トスワーク(レイノス)の実態

ヘッドハンティング?トスワーク(レイノス)の実態

先日、仕事をしていたところ1本の電話がありました。非通知で会社名は言わずに「田中(仮名)と申します。」一通り、自己紹介を終えた後に、「ヘッドハンティングのお話です」とのこと。

この時は正直、少しテンションが上がったのですが、話を聞けば聞くほど、ヘッドハンティングのことよりも電話を掛けてきた会社のビジネスモデルに興味を抱くようになりました。実際に担当にも会って話を聞いてみたので、その一部始終をご紹介したいと思います。

一般的なヘッドハンティングとは異なる

ヘッドハンティングと言うと、企業が特定の人材をスカウトするというのが一般的です。ですが、今回の話は少し違ったものでした。結論から言うと、レイノスという会社のスカウト型の転職先紹介サービスでした。

レイノスのサービス内容としては、クライアント企業から依頼を受け、その企業の求める能力や経験も持った人材をリサーチして、実際にコンタクトを取り、マッチングさせるというものです。

全体の5%程は、特定の人材をスカウトすることもあるようです。

電話を掛けてきたのは「トスワーク」

「トスワーク」は、上述したレイノスの関係会社のキー・ネットワークというところが行っているリサーチ・アポイントのサービス名称のようなものです。

レイノスから依頼を受け、人材をリサーチして連絡を取ります。会社名は言えないが、協力会社(一般企業)から筆者が優秀だという話も聞いているとのこと。

協力会社については、筆者の勤務先の取引先やお客様の中のどこかとのことですが、この辺りの真相はわかりません。後日の業務後に勤務先近くのカフェで担当者と会う約束をしました。

レイノス担当者との面談

現れたのは、爽やかで好青年といった感じの男性でした。カフェに入り、名刺交換をして飲み物を注文し、話が始まりました。まずは、レイノスについての会社・サービス案内でした。

聞くところによると、スカウトサービス以外にも様々なサービスを展開しているとのこと。担当者自身の話も色々と聞かせてもらいました。30代前半で子供が1人いて、元々は全く別の業界で働いていたみたいですが、スカウトされてレイノスに入社したようです。

一通り、説明を終えた後、レイノスから紹介する企業についての情報を一切漏らさないという内容の同意書への署名を求められます。また、こちらから提供した口頭での情報や名刺等の個人情報の取り扱いを適正に行うという内容の個人情報預り書を担当者の署名・捺印後に受け取ります。そして、自身の経歴についてのヒアリングが始まります。

ここでは、学歴から職歴、今までの会社でどのような立場でどのような業務を担っていたのか等をお話しました。ちなみに筆者は今現在、転職は全く考えておらず、その旨も伝えました。90%の方はそうみたいでクライアントもそのことは了承済みだそうです。

後日、ヒアリング内容等を踏まえて、筆者に会ってみたいという企業が出てくれば、担当者より面談がセッティングされるという流れなのですが、上述の通り、筆者には全く転職意思がないので、この段階で完全にお断りしました。

最後に、友人・知人で転職を考えている方がいれば紹介してほしいということで、紹介用の用紙を手渡されました。

「他薦Links」というWebサービスも

レイノスの運営する紹介サービスで、紹介者として登録すれば、他の方を推薦することができます。

推薦した方とレイノスの担当者が面談となった場合、「紹介者:4,000円」「面談者:4,000円」が贈呈されます。

さらに推薦した方がレイノスを通じて新しい会社に入社した場合、紹介者に100,000円が贈呈されます。

後日、レイノス別部署からの調査電話

面談があった次の日、レイノスの別部署から担当者の対応等についての調査電話がありました。

聞かれた内容としては、
・担当者はちゃんと時間通りに待ち合わせ場所に来たか
・担当者の説明はわかりやすかったか
・担当者の対応はどうだったか
・後日、担当者から連絡が来るような話をしたか
といった感じです。

まとめ

今回はビジネスモデルに非常に興味が湧いたので実際に担当者に会って色々と話を聞いてみました。筆者の受けた印象としては、うまく回れば企業・レイノス・転職者それぞれにとってメリットがあり、良いサービスなのではないかと思いました。

いきなり電話が掛かってきて「ヘッドハンティングのお話です」と言われると確かにやり方は怪しまれるものではありますが、レイノス自体は大きな会社ですし、変なことをしている訳ではありません。

もはや、人材も取り合いで採用活動もここまできているのかと、時代の動きを感じました。